
スコットランドの蒸留所が教えてくれた、ウイスキーを極上に変える魔法の甘味「ファッジ」
スコットランドからの、忘れられないお土産
私の手元に、かつて上司が研修でスコットランドのウイスキー蒸留所を訪れた際、お土産として買ってきてくれた一つの伝統菓子があります。
それが「ファッジ(Fudge)」との出会いでした。
現地では、ウイスキーの最高の相棒として当たり前のように一緒に楽しまれているというそのお菓子。
一口食べた瞬間、その理由が身体に衝撃と共に染み渡ったのを覚えています。
そもそも「ファッジ」とは?
見た目はキャラメルにそっくりですが、口に入れた瞬間の食感は全く異なります。
キャラメルが「粘り気があって歯にくっつく」のに対し、ファッジは「口の中でホロホロと崩れ、しっとり溶けていく」のが特徴です。
材料は主に砂糖、バター、練乳(ミルク)。これらを限界まで煮詰めて型に流し込み、結晶化させて作られます。
一口かじると、砂糖とバターの濃厚で罪深いほどの甘さが一気に広がり、その疲れが吹き飛ぶような甘さに、ついついもう一個・・・と手が伸びてしまいます。

なぜ、スコッチ・ウイスキーにこれほど合うのか
この「強烈な甘さ」こそが、ウイスキー(特に先ほど紹介したスコッチ)のポテンシャルを最大に引き出すトリガーになります。
ウイスキーが持つアルコールのピリッとした刺激を、ファッジのバターと砂糖の油分が優しくコーティングしてまろやかに変えてくれます。
さらに、アイラウイスキーのような強烈なスモーキーさ(ピート香)と合わさると、まるで高級なチョコレートトリュフを口の中で完成させたかのような、奥深いマリアージュ(化学反応)が起きるのです。
日本で見つけたら、迷わず「即買い」の理由
これほどウイスキーに合うファッジですが、残念ながら日本の一般的なスーパーや製菓店では滅多に見かけることがありません。
(以前、アフタヌーンティー・リビングで期間限定でひっそりと売られていたのを見つけた時は、思わず興奮してしまいました)。
だからこそ、カルディなどの輸入食品店や、英国フェア、あるいはネットショップで見かけた際は、迷わず購入することをおすすめします。
結びに:ウイスキー好きを唸らせる、隠れた名ギフト
ウイスキー好きの方への贈り物に、ちょっと良いボトルを選ぶのも素敵ですが、「本場の pairing(ペアリング)」としてお洒落な缶に入った英国製のファッジを添えて贈る。
これは、普通のショップでは提案できない、バーテンダーならではの「センスの塊」のようなギフトになります。
窓の外の雨音を聴きながら、お気に入りのスコッチをストレートで注ぎ、ファッジを一口。
本場スコットランドのパブの空気を、ぜひ大切な人や、頑張った自分自身に贈ってみてはいかがでしょうか。

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