アイスピック

カクテルの味は「氷」で決まる。プロが教える、自宅で最高の1杯を作るための準備

著者: hik

氷は「保冷剤」ではなく「材料」です

グラス、メジャー、バースプーン。
道具が揃ったらいよいよ実践ですが、ここで最も妥協してはいけないのが「氷」です。
冷蔵庫の自動製氷機で作った氷は、空気が多くて溶けやすく、せっかくのお酒をすぐに薄めてしまいます。
まずはスーパーやコンビニ、酒屋で売っている「板氷」や「かち割り氷」を買うことから始めましょう。

こだわるなら「アイスピック」を手に入れる

かち割り氷でも十分ですが、さらなる高みを目指すなら、大きな「板氷」を自分で割るのが理想です。
ここで必要になるのが、アイスピック
まずは「一本刃」のものを選んでください。
「三本刃」は、大きい板氷を縦に割る時に効率よく割ることができますが、なくても問題ありません。

アイスピックで氷を割る

そして、ゆくゆくは氷を美しく整えるための「アイスナイフ」も。
憧れの「ダイヤモンドカット」の氷を作る際は必要になってきます
それはいつか解説しますが、まずは「硬くて溶けにくい氷」を自分の手で用意する楽しさを知ってください。

プロが教える:氷の「詰め方」と「霜取り」

氷を用意したら、カクテルを作る前にやってほしいことが2つあります。

  1. 氷を水で洗う(霜取り)
    冷凍庫から出したばかりの氷は表面に霜がついています。
    これをサッと水で流すだけで、余計な雑味が消え、透明感が際立ちます。
  2. 氷はグラスの「上」まではみ出すくらい入れる
    氷をケチってはいけません。
    飲み物を注いだ時に氷が浮いてしまい、グラスの底に隙間ができるのは美しくないからです。
    映えを狙うなら、グラス一杯に氷を詰め、見た目も温度も最高な状態を作りましょう。

細かいところに気を遣ってこそバーテンダー

お家でお酒を楽しむ時間は最高ですよね。
プロを目指してストイックになる必要なんて全くありません。
ただ、もし機会があれば思い出してみてください。
バーテンダーという職人が、氷一つにどれほど凄まじいこだわりを持っているかを。

バーテンダーが氷を割る

それは、普通の人なら気づかないような、ほんの微かな味の違いかもしれません。
でも、その『わずかな一歩』を譲らないために、彼らは今日もカウンターの裏で努力を続けています。

一杯のグラスに込められた魂。
そんなプロのこだわりを、ぜひ実際のバーで肌で感じてみてほしいなと思います。