
無色透明の奥深さ。「ウォッカ」を銘柄で選ぶ、バーでの粋な楽しみ方
💡 Bartender's Note
近年日本のクラフトウォッカとして、日本の米や麦など、国産の穀物を使用するものがあります。
米由来の自然な甘みや華やかな香り、柔らかな味わいが感じられるのが特徴。
ウォッカは「個性のない」お酒なのか?
「ウォッカとは何か?」と聞かれれば、多くの人が「癖がなくて、何にでも合うお酒」と答えるでしょう。
確かにその通りで、カクテルのベースとして主役を立てる「究極の黒子」としての役割がほとんどです。
私自身基本はSMIRNOFF Vodkaの青色を普段使用し、どのカクテルも美味しいものを作れていた記憶です。
副材料の邪魔をしないんですよね。
しかし、その中にもバーテンダーが「これは違う」と敬意を払う銘柄がいくつか存在します。
今日はその代表的な3つをご紹介します。

1. ロシアの誇りを継ぐ「ストリチナヤ(現:ストリ)」
ウォッカの本場、ロシア産の代表格です。
現在は「ストリ」という名称で親しまれています。
非常にクリアでキレが良く、カクテルにした時に副材料の味をピシッと引き締めてくれる、プロが最も信頼を寄せる銘柄の一つです。
2. バーテンダー指定の定番「アブソルート」
スウェーデン産のアブソルートウォッカ。
スタイリッシュなボトルのデザインを見たことがある方も多いはずです。
雑味がなく、非常にスムースな口当たりが特徴で、カクテルレシピで銘柄指定されることも多い、世界標準の一本です。
3. 桜餅の香りがする!?「ズブロッカ」
今回、私が最も知ってほしいのがポーランド産の「ズブロッカ」です。
ボトルの中に一本の草(バイソングラス)が入っているのが特徴です。
これを一口飲んでみると、驚くはず。
「桜餅」のような、甘く芳醇な香りが鼻を抜けていくのです。
楽しみ方の提案:ズブロッカを「ロック」で

カクテルのベースとして使われることが多いウォッカですが、このズブロッカに関しては、ぜひロックで頼んでみてください。
氷が少しずつ溶け出し、香りが開いていく過程を楽しむ。
それは「無味無臭」というウォッカのイメージを180度覆す、贅沢な体験になるはずです。
Data & History
Strength
40度〜47度前後
History
14世紀〜15世紀頃のロシアやポーランドが発祥 白樺の炭などでろ過し、不純物を除去