
甘く情熱的な「ラム」の世界。プロが教える、カクテルからストレートまでの愉しみ方
💡 Bartender's Note
Daiquiri
ライムかレモンを使いますが、私はレモンが好きです。
シロップは極限まで濃いものを。シェイクは短時間で。
ラムは「サトウキビ」から生まれた情熱のお酒
「ラムって何?」と聞かれたら、まずはこう答えましょう。
「サトウキビを原料とした、蒸留酒のことですよ」
サトウキビ由来の独特の甘みとコクがあり、ジンやウォッカに並ぶ「世界4大スピリッツ」の一つとして、世界中で愛されています。

バーテンダーの腕が試される「ホワイトラム」
ダイキリ、モヒート……。
ホワイトラムを使ったカクテルは、どれも王道かつ人気です。
しかし、バーテンダーにとってこれほど神経を使うお酒もありません。
ホワイトラムは繊細で、油断すると味が薄くなりやすい。
シェイクの技術、使う氷の硬さ、副材料のわずかなバランス。
その一杯には、バーテンダーの修練が凝縮されています。
フローズンやクラッシュアイスとの最高の相性
ラムの真骨頂は、氷を細かく砕いた「フローズンカクテル」や「クラッシュアイス」との相性です。
ラムの甘さと、レモンやライムの鮮烈な酸味。
これらがキンキンに冷えた氷と混ざり合った時、他のスピリッツでは真似できない抜群の清涼感が生まれます。
ライムと砂糖を潰しながら楽しむ「カイピリーニャ(カシャーサラム)」なども、ラムの仲間ならではの野性味溢れる楽しみ方ですね。
夜を締めくくる「ダークラム」の深い眠り
一方で、樽で熟成させた「ダークラム」は、まるでブランデーのような風格を持ちます。
熟成年数によっては「XO」といった称号がつくものもあり、ブランデーと比べて比較的安価でありながら、ストレートで十分に堪能できる深いコクがあります。
おやすみ前の一杯(ナイトキャップ)として。
あるいは、冬の夜にはバターを落とした「ホット・バタード・ラム」として。
温めることで開く甘美な香りは、心まで解かしてくれます。

結びに
カクテルで爽やかに、あるいはストレートで重厚に。
これほど万能で、知れば知るほど面白いスピリッツは他にありません。
次にバーを訪れたら、ぜひ今の気分を伝えて、ラムの多様な一面に触れてみてください。
Data & History
Standard Recipe
Strength
20度~30度
History
キューバにある「ダイキリ」という名前の鉱山が由来