
香り、色、そして歴史。ブランデーが「お酒の芸術品」と呼ばれる理由
💡 Bartender's Note
Alexander
リキュールにカカオリキュールを使いますが、ホワイトカカオ or ダークカカオを使用します。
一般的にはダークカカオで作るものをAlexanderといい、ホワイトカカオで作るとWhite Alexanderと言ってます。
きめ細やかな泡立ちを意識し、軽くしっかり混ぜ合わせます。
ブランデーは「果実の魂」
ブランデーを一言で言えば「果実酒(主に白ワイン)を蒸留して樽で寝かせたもの」です。
「コニャック」や「アルマニャック」という名前を耳にしますが、これらはフランスの特定の地方で作られたブランデーの呼称です。
シャンパンが特定の地方のスパークリングワインを指すのと同じですね。
熟成年数と呼び名(格付け)のルール
ボトルに書かれたアルファベットは、熟成の長さを表しています。
一般的な目安をまとめました。
| 呼称 | 意味 | 特徴 |
| V.S. | Very Special | 熟成2年以上。フレッシュでカクテル向き。 |
| V.S.O.P. | Very Superior Old Pale | 熟成4年以上。香りが立ち始め、ストレートでも。 |
| Napoleon | ナポレオン | 熟成6年以上。深いコクと歴史を感じる重厚感。 |
| X.O. | Extra Old | 熟成10年以上。非常に複雑で豊かな香りの到達点。 |
| Hors d’âge | オル・ダージュ | 「年齢を超越した」の意。最高級の熟成品。 (現在はX.O.と同等以上) |
バーテンダーの視点:ブランデーを「色」と「香り」で操る
私がカクテルを作る際、ブランデーは「サイドカー」や「アレキサンダー」のように、甘く柔らかい一杯に仕上げる時によく選びました。
ただし、注意が必要なのはその「深い真紅(琥珀色)」です。
非常に色が強いため、他の色と合わせづらい。
あえて色を活かして赤や青系と合わせるか、ミルクやチョコレートで濁らせてしまうのが正解。
また、個人的には過度な酸味はあまり。ライムジュースなんかをオリジナルカクテルで使ったこと無いですね。
何より、豊かな香りを壊さないよう、程よいシェイクで空気を含ませ、香りを「開かせる」ことが大切です。
最高のナイトキャップ(寝酒)として

ブランデーは温めても美味しいお酒です。
おやすみ前に少し温まったグラスで香りを楽しみながら飲む一杯は、最高の癒やしになります。
また、ブランデーはチョコレートとの相性が抜群です。
食後にしっとりと、少し贅沢なチョコと一緒に楽しむ時間は、大人だけの特権と言えるでしょう。
飾りたくなる「ボトルの意匠」
ブランデーはボトルそのものが美術品のように美しいものが多いです。
飲み終わった後も、瓶だけで売買されることもあるほど。
お気に入りのボトルを残しておき、別のお酒を入れたり、ライトを当てて飾るのもホームバーの楽しみの一つです。

次回は、同じブランデーの仲間でも少し変わった「グラッパ」や「マール」についてお話しします。
Data & History
Standard Recipe
Strength
20%〜25%
History
イギリスのエドワード7世とアレクサンドラ王妃の成婚記念に捧げられたという説があります