生ビール

意外と知らない「生ビール」の正体。バーで飲む一杯が、なぜ格別に美味しいのか

著者: hik

「生」の正体は、熱を加えないこと

居酒屋でもバーでも当たり前のように頼む「生ビール」。
実はこれ、サーバーから注ぐから「生」なのではなく、製造工程で「加熱殺菌(パストリゼーション)をしていない」ビールのことを指します。

昔は酵母の活動を止めるために熱を加えていましたが、現代のろ過技術の向上により、熱を加えなくても酵母を取り除けるようになりました。
つまり、現代の日本のビールのほとんどは、缶でも瓶でも実は「生ビール」なのです。

ドラフトビールとの関係

英語で「Draft Beer(ドラフトビール)」と呼ぶのは、もともと「樽から引き出す」という意味です。
日本では公正取引規約により、加熱殺菌していないものを「生ビール」、あるいは「ドラフトビール」と呼ぶよう定められています。
つまり、「生ビール=ドラフトビール」という認識は、現在の日本の基準では正解と言えます。

ドラフトビール

バーで飲むビールが「別格」な理由

缶も生なら、なぜバーで飲む一杯はあんなに美味しいのか。
そこにはバーテンダーの徹底した管理があります。

  1. 徹底した温度管理:
    樽の保管温度から、注ぎ口の温度まで。
    ビールが最も輝く温度を1度単位で守ります。
  2. ガスの圧力調整:
    その日の気温や樽の状態に合わせて、炭酸ガスの圧力を微調整します。
    これが「喉越し」の決め手です。
  3. グラスの洗浄:
    わずかな油分や汚れも許しません。
    完璧に洗浄されたグラスに注がれたビールには、泡の境界線がくっきりと現れます。

最初の一杯に、あえて「ビール」を

カクテルが主役のバーであっても、最初の一杯にビールを頼むのはとてもスマートな選択です。
喉を潤し、これから始まるカクテルへの期待を高める。
あるいは、強いお酒の合間に小さなグラスでビールを挟む。
そんな「チェイサーとしてのビール」の使い方も、通な楽しみ方の一つです。

結びに

「とりあえず生」という言葉には、実は奥深い技術と定義が隠れています。
次にお店でビールを飲むときは、その泡のきめ細やかさや、熱を加えていないからこそ感じられる「麦の生命力」を意識してみてください。

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